睡眠時遊行症

寝ているときに見られる睡眠障害の中には、眠っているにもかかわらず歩いて回る睡眠時遊行症(Sleep walking)と呼ばれるものがあります。
いわゆる「夢遊病」と呼ばれているものです。
「アルプスの少女ハイジ」の中で故郷のアルプスが恋しくてたまらないハイジがお屋敷の中を夜中に歩き回ったことなど物語の中にも登場する有名な睡眠障害の症状ですね。

まるで起きているかのように家の中を歩き回り、しばらくすると自分でベッドに戻り何もなかったかのように眠ったり、冷蔵庫を開け何をするのかと思うとおしっこをしそうになってあわてて止められたりとそんな子どもの頃のエピソードを持つ人も多いのではないでしょうか。

睡眠時遊行症は、子どもの1割以上の割合で現れるといわれている症状です。
多くの場合、深いノンレム睡眠の時に現れるといわれているので、眠ってから1時間くらいによく見られるようです。
4歳から8歳くらいで発症し、多くの場合思春期までには自然と見られなくなります。

このような症状がみられても多くの場合には心配の必要はありませんが、てんかんなどの病気によって症状が出ていることもあるようです。
合宿や修学旅行など自宅以外の場所で寝る場合には、事故が起きないように注意してあげるようにしましょう。

症状が気になる場合には医師に相談することになりますが、睡眠時遊行症の場合は病気とはみなされないようなので薬などが処方されることはないと思います。
原因によっては抗うつ剤が効果があったとの報告もあるようですが、必ずしも有効ではないようです。

家族でできる対策には症状があらわれそうな時間の前に起こすことを1週間から1ヶ月ほど続けると効果がある場合があるそうです。
この方法も確実ではありません。
疲労やストレスから症状が出ることもあるようなので、疲れやストレスをためないように工夫してみるのもよいかもしれません。